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ターギー45 使用リポート
2013.11.05

ターギー45 使用リポート

*山岳ガイドの立本氏に昨シーズンを通じて、2013年の新製品、Targhee45のプロトタイプをテストしていただいた。以下はそのリポートである。

これまでバックカントリー用のさまざまなバックパックを使用してきたが、数あるバックパックの中でもターギーは本格的バックカントリースキーヤーやガイド用パックとして最もふさわしいバックパックの1つであろう。

まず背面パネルの開口部が大きく、アクセスが非常に楽な事。バックパックの底にあるギア類も一目瞭然で取り出す事が出来るし、パネルの開閉も非常にスムーズだ。これまでも背面からアクセス出来るものは数多く出回っているが、ターギーほどシンプルかつ使い易いものは無かったように思う。

またスコップやプローブなどを素早く出し入れ出来るアバランチギアポケットも使い易い。メインコンパートメントにアクセスしなくてもこれらを取り出せることは、緊急時にはもちろん、行動中のさまざまなシーンで有効だ。

そしてターギー45で一番気に入っているのは雨蓋付のトップロードパックである事。荷物が多いときにもそうでないときにもこのバックパックひとつで対応出来るのは、ターギー45がトップロードである事が大きい。脱いだジャケットやロープなどを素早く雨蓋の間に挟み込むことが出来るのもトップロードならではだ。

もちろん背負い心地は快適そのもの、ショルダーハーネスや背面パネル、ウエストハーネスに至るまでさまざまな工夫が凝らされているのは、背負い心地に拘るグレゴリーならでは。厳しいフィールドで一度でもこのバックパックを使ってみれば、その使い易さに驚く事だろう。

立本 明広

日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド/スキーヤー、ガイドオフィス「Norte(ノルテ)」主宰。

北海道小樽在住。北海道の山々を中心にパウダートリップやトレッキングガイドなど年間を通しガイド活動を続ける。世界中の辺境の地へ旅を続ける事をライフワークとして、インド、ヒマラヤ、アリューシャン列島や南米アンデスなど数々の冒険スキーや登攀遠征の経験を持ち、2009-11第51次日本南極地域観測隊越冬隊員として参加するなど、現在さらにそのフィールドを広げ続けている。