グレゴリーのバックパックと聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか?アメカジやストリートをはじめとしたファッション&カルチャーを背景にもつタウンユースのバッグ……と答えるかたが多いかもしれません。しかし本国アメリカにおいて、グレゴリーといえば“冒険のためのギア”。1977年の創業以来、過酷な山道を踏破するための品質とテクノロジーを追求し、日本とは異なる進化を遂げてきました。そんなふたつの系譜が融合して生まれたのが「アウトセット」。日米の共同開発による新たな記念碑的モデルを紐解きます。
永世定番「デイパック」のルックスに
アウトドアのモダンスペックを融合
左はお馴染みの「デイパック」。1980年代以来、日本のファッションシーンで親しまれてきた代表作です。その特徴といえば、シンプルなデザインとヘビーデューティな「#10ジッパー」。そして、上に向かって自然にシェイプされたティアドロップ型のフォルム。ベーシックでありながらアイコニックな顔つきで、多種多様なスタイルと結びついてきました。そんなレガシーを集積しているのが、横浜に構えるグレゴリーのアジアデザインセンター。「アウトセット」は、同センターとアメリカ・ソルトレイクシティのグレゴリー本社との共同開発によって誕生したモデルです。
一見してわかるとおり、象徴的なティアドロップフォルムは定番「デイパック」のそれを継承。スタイルを選ばずマッチするデザインも同様です。それでいて、機能性はアメリカ由来のモダンスペック。本格アウトドアのために考案されたテクノロジーを随所に搭載し、さまざまな面から快適性をサポートするバックパックになっています。日本が育んできたファッション性とアメリカで磨かれたテクノロジーの融合。それがグレゴリーの新たなコアモデルたるゆえんなのです。
圧倒的な軽さと通気性を実現。
「エアークッション・バックパネル」
モダンスペックを象徴するポイントのひとつが背面の素材。グレゴリーの「エアークッション・バックパネル」は、体積の約90%が空気によって構成されています。そのぶん一般的なクッション材よりも格段に軽く、通気性に優れ、熱がこもりにくい特性を叶えているのが特徴。もとは山道での活動をサポートするために開発されたものですが、現代の都市生活においても快適さを大きく高める要因になっています。
グレゴリーの伝統と革新が随所に
日米共作の証・ダブルネームロゴ
メインコンパートメントを開けると、「ヨコハマ・ソルトレイクシティー」とカタカナで表記されたダブルネームが。さらにその下には、グレゴリーのマウンテンロゴをふたつドッキングさせた特別なモチーフがあしらわれています。ちなみにバッグ側面にもダブルマウンテンロゴを刺繍で表現。日米本格タッグの象徴といえるディテールです。内装にはジップポケットやペンポケットなどを設え、タウンユースで使いやすい機能性も完備。
アイコンのジッパーをアップデート
グレゴリーが創業時から採用する「#10ジッパー」。大きく存在感があり、見た目どおり堅牢性にも優れているのが特徴です。レザーのプルタブを取り付けているのも定番「デイパック」と同様ですが、「アウトセット」では小ぶりのブラックにアレンジ。また、ボティ素材には500デニールのコーデュラナイロンを採用。「デイパック」の底面に使われる素材と同じで、耐久性とともに独特のハリがソリッドなルックスに貢献しています。
重さを感じさせないショルダーハーネス
外側に湾曲させたプリカーブド・ショルダーハーネスは、体への干渉を最小限に抑え包み込むようにフィット。さらに付け根部分が三角形になるよう設計することで、まるでバッグを“おんぶ”しているような形で重量を効果的に分散させます。胸元を支えるスターナムストラップを無段階で調節できたり、肩部分にリフレクターつきのループを配したりと、細部までアウトドア由来の機能が。アメリカのノウハウがいかんなく発揮されています。
ノートPCが入るサブポケットも
メインコンパートメントに加え、大きなスリーブポケットも装備。クッションパッドが入っているため、ノートパソコンやタブレットの収納にぴったりです。アウトドア由来のハイスペックを採用しつつ、ビジネスシーンにも使えるようアレンジされているのが「アウトセット」の魅力。電車内などで役立つトップハンドルは、内側にクッション材を配することでソフトなホールド感に仕上げました。手持ち時の快適性を高める工夫です。